上野文化の杜 TOKYO数寄フェス2017

上野造船所

Ueno Shipyard, Ueno Cultural Park Tokyo Suki Fes 2017

Tokyo, Japan
Completed in 2017
Structure Engineer : TECTONICA INC.
Photo Credit : ©T/H

 当展示は、上野文化の杜の事業の一環として、昨年より上野公園周辺で開催されているTOKYO数寄フェスの一部である。アーティストの日比野克彦氏、 人類学者で 「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」の代表を務める 国立科学博物館の海部陽介氏、 葦舟で航海をする探検家の石川仁氏、 この3者の異なるアプローチによる「上野造船所」である。

 会場は、海部氏の「3万年前の航海」にまつわるパネル展示、 公園にあるもので舟を作る日比野氏のワークショップスペース、 日比野氏がデザインした舟を石川氏が製作する舟小屋、 によって構成されている。
 古の船乗りが森から丸太を切り出し、小屋を建てるように、 この造船所は、現代を生きる私たちが最も簡単に手に入れることができる 3寸角でできている。
 柱は製材のままを使い(4mまたは3m材)、接合は仕口が無く、ボルト1本。 熟練の大工無しに組み上げられる。 筋かいは、柱と交錯して取り付いている。 これにより、風圧に耐えながら、スペースを十分に確保するだけでなく、 筋かいの座屈を防ぎ、梁のスパンを短くすることができる。

 突き出た柱が作る杜をめぐり、訪れた人は異なる三者の好奇心や冒険心に触れ、 想像の海に漕ぎ出す。